【日本一決定戦2020 予選 最終1799 57位】壁ジュラルドンギャラドス
お久しぶりです。ポールです。
日本一決定戦2020予選で私ポールとショコラ (@syokoractvdd) が使用した構築を紹介します。
構築経緯
鎧の孤島配信後に追加された教え技のうち、以下の3つの技が特に性能が高いと感じました。
・ワイドフォース
・うっぷんばらし
・グラススライダー
また、技に加えて夢特性御三家が追加されたことにより、以下のポケモンや組み合わせが増加すると考えました。
・エースバーン+エルフーン
・ゴリランダー
・サマヨール+バンギラス
・イエッサン+ブリムオン
この中でもトリックルームを軸とした構築が増えると予想し、C特化じゃくてんほけんジュラルドンを軸としました。
隣にこのゆびとまれを使えるポケモンがいたとしてもメジャーなトリックルーム始動役を一撃で倒すことができます。
じゃくてんほけんの発動にはウインディを採用しました。いかくとバークアウトによりジュラルドンの耐久を底上げでき、じならしでじゃくてんほけんを起動できます。
トリックルーム以外の相手、特にエースバーンにジュラルドンで勝つためには物理耐久とすばやさのサポートが必要であるため、両壁+でんじはが使えるオーロンゲを採用しました。
エースバーンが先発に来なかった場合にすばやさのサポートを受けずに上を取れ、汎用性を失わないスカーフウオノラゴンを採用しました。
ジュラルドンで相手しにくい地面、晴れ、特殊打点が多い構築に対するエースとしてギャラドスを採用しました。
最後に、能力を上げられなかったジュラルドンやギャラドスが削った相手をスイープでき、重めな水タイプ全般に高打点があるゴリランダーを採用しました。
個別解説
ジュラルドン@じゃくてんほけん
すじがねいり
ひかえめ H236 C252 S20
175-*-135-189-70-108
りゅうせいぐん、ラスターカノン、あくのはどう、まもる
H : 16n-1
C : ランク+2ダイアークとウインディのじならしで無補正HDサマヨールを13/16の乱数1発 (参考ライン)
S : すばやさ2倍で最速ドラパルト+3
本構築の軸。
じゃくてんほけんの起動によりメジャーなトリックルーム始動役を倒すことができます。
ドラパルト、ゴリランダー、バンギラス等の環境に多い物理ポケモンにも強く、特殊打点が少ない構築はジュラルドンを簡単には突破できません。仕方なく削りを入れるために弱点技で触ればじゃくてんほけんが発動し、手が付けられなくなることも多かったです。
持ち物のじゃくてんほけんは前述の通り。
ランク+2ダイアークでサマヨールを倒す確率を上げるためにCは最大に設定し、Sはオーロンゲのでんじはが入ったドラパルトを抜けるようにして残りをHに配分しました。
技はタイプ一致のメインウェポンとしてりゅうせいぐんとラスターカノン、サマヨールを倒すダイアークの媒体となりでんじはとの相性が良いあくのはどう、貫通を利用したじゃくてんほけん起動をはじめ様々な用途に使えるまもるとしました。
ウインディ@オボンのみ
いかく
おくびょう H244 B44 S220
196-117-106-120-100-157
かえんほうしゃ、バークアウト、じならし、まもる
H : 4n
B : A187ドリュウズのランク-1いのちのたま10まんばりき耐え、ランク-1ダイアースを13/16で耐え
S : 最速90族+1
ジュラルドンのサポーターとして採用しました。
いかく回しやまもるによるターン稼ぎ、じならしによるS操作およびじゃくてんほけんの起動によりダイマックスエースを活躍させるための準備をしてくれます。
注意点として、本構築でナットレイを倒せるポケモンはウインディしかいないため、大事に扱う必要があります。
壁やいかく等と相性がよく、発動機会が多いオボンのみを持たせました。
技は命中安定のメインウェポンとしてかえんほうしゃ、サイクル戦やエースを通す際に役立つバークアウト、じゃくてんほけんの起動やとS操作にも使えるじならし、時間稼ぎ等に使えるまもるとしました。
HSベースで、ドリュウズに対して出せるように配分しました。
オーロンゲ@ひかりのねんど
いたずらごころ
わんぱく H252 B252 D4
202-140-128-*-96-80
イカサマorふいうち、リフレクター、ひかりのかべ、でんじは
両壁とでんじはによるダイマックスエースのサポートのため採用しました。
キョダイスイマ+ダイウォールで眠らせて勝てる場面を考慮し、キョダイマックス個体を使用していましたが一度もそのような場面はありませんでした。
壁が長く残ってほしいため、ひかりのねんどを持たせました。
技は採用理由のリフレクター、ひかりのかべ、でんじはまでは確定です。
最後の枠に攻撃手段として、私はサイコフィールド下でも使えて起点を回避できるイカサマを選択し、ショコラは少し体力が残った相手にも先制で攻撃できる不意打ちを選択しました。イカサマは太鼓カビゴンに使う場面がありましたが、不意打ちの方が汎用性は高いと思います。
壁を使えばエースバーンやドリュウズの技を耐えることができるため、HBに振り切りました。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ
がんじょうあご
いじっぱり A252 D4 S252
165-156-120-*-101-127
エラがみ、かみくだく、サイコファング、こおりのキバ
終盤のスイーパー。
後発のエースバーンやトゲキッスに対して高打点を入れることができます。
耐久が無振りでもある程度の耐久があるため、壁と合わせて先制で殴らせるだけでも強力です。
多くの相手を先制して倒すため、こだわりスカーフを持たせASに振り切りました。
技は非常に強力なエラがみのほか、無効タイプが無く命中安定なかみくだく、壁を割れるサイコファング、怯みと氷を狙えるこおりのキバとしました。
ギャラドス@いのちのたま
じしんかじょう
ようき H4 A252 S252
171-177-99-*-120-146
たきのぼり、とびはねる、パワーウィップ、じしん
ジュラルドンが不利な相手に対して選出する第二のエース。
とはいうももの、ジュラルドンと同時選出することも少なくありませんでした。
ダイマックスギャラドスの強さはご存じかと思いますが、さらに壁によるサポートを受けたギャラドスを止めることは容易ではなく、生半可な電気技やフリーズドライを受けても倒れません。
倒せる範囲を広げるため、ASに振り切り、いのちのたまを持たせました。一方、
ショコラはあくびへの耐性やフシギバナへの役割を重視してラムのみを持たせていました。どちらも強力な持ち物でした。
技はメインウェポンのたきのぼりととびはねる、水への打点とグラスフィールド奪取にも使えるパワーウィップ、ジュラルドンへの打点やダイアースとして使用し、耐久を上昇できるじしんとしました。
ゴリランダー@とつげきチョッキ
グラスメイカー
いじっぱり H76 A252 S172
185-194-111-*-91-127
ウッドハンマー、グラススライダー、はたきおとす、ねこだまし
S : ランク+1で最速インテレオン+1
水への打点と終盤のスイーパーとして採用しました。
構築全体で重めなラプラスやアシレーヌ、ミロカロス相手には序盤から出していくこともあります。
フィールドを取り返す際にダメージを抑えるためにとつげきチョッキを持たせました。
技はメインウェポンのウッドハンマー、先制技のグラススライダー、詰めやサポーターの行動を止めるねこだましまでは確定とし、最後は草が半減の相手やたべのこし等を落とすためにはたきおとすとしましたが、とんぼがえりが欲しい場面も多かったです。
グラススライダーの火力を最大まで上げたいのでAに振り切り、終盤にギャラドスと並ぶことを考慮し、ダイジェットを一度受けてインテレオンまで抜ける素早さを確保しました。
選出例
・vsガチトリパ
先発ジュラルドンウインディ
後発ゴリランダー+なにか
ジュラルドンのじゃくてんほけんを起動し、トリックルーム始動役を倒しにいきます。
フシギバナがいる場合はギャラドスを連れていきます。
・vsエースバーン+エルフーン
先発オーロンゲウインディ
後発ダイマックスエース+なにか
相手が先発からダイマックスさせてくるなら壁を使って凌ぎ、裏から刺さりの良いダイマックスエースを通しにいきます。
相手にイエッサンやトゲキッスがいない場合はゴリランダーウオノラゴンのように出してエラがみで負担をかける立ち回りも有効です。
・vsドラパルトセキタンザンサマヨールアシレーヌ
先発オーロンゲギャラドス
後発ゴリランダーウインディ
ドラパタンザンで来るかサマヨアシレーヌで来るか選出択にはなりますが、壁を利用して殴り合います。
トリックルーム選出をされた場合は壁、まもる、ねこだましを駆使して凌ぎ、ギャラドスを通すプランを取ります。
・vsラプラス系
先発オーロンゲゴリランダー
後発ギャラドス+なにか
相手にいかく持ちががいる場合はウッドハンマーでキョダイラプラスを倒せないので、相手に合わせて壁を張り、ダイマックスターンを凌いでから殴りにいきます。もしもいかくがいなければ序盤からウッドハンマーでラプラスを狙います。
戦績
ショコラ 最高 1809
ポール 最終 1799
おわりに
2年ぶりに予選を抜けられて嬉しいです。
公開はしていませんが、環境初期に使っていたジュラルドンと長い間使ってきたギャラドスを使って勝つことができ、思い入れのある構築になりました。
本戦でも完成度の高い構築とプランを用意して来年のロンドンを決めたいと思います。
余談ですが、ポルターガイストという私に馴染み深い技が追加されたのでいつか使ってみたいと思っています。
今年も一緒に活動してきたチームメイトのショコラくん、ぽけむらくん、ぷらずまさんに感謝します。
最後までお読みいただきありがとうございました。