ポールのポルターガイスト

追加効果はポルターガイスト Twitter:@paulshadow0

【PJCS2018全国大会使用構築】7thラティランド

はじめましての方ははじめまして。そうでない方はお久しぶりです。ポールと申します。
6/9に幕張で行われたPJCS2018で使用した構築を紹介します。

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概要
私ポールとINC Januaryで予選を抜けていたショコラ(@syokoractvdd)くん、そしてぽけむら(@pokemura1140)くんと一緒に構築を考えました。
守れて瞬間火力を持ち、単体性能が高いジメンZランドロスから構築を始めました。
物理ランドロスを使う際、取り巻きには地震で巻き込まれず単体でも戦えるメガ枠がいると便利ということでメガ枠にはラティアスを選択しました。メガラティアスが苦手とするポケモンにはランドロスが有利であるため、攻撃面の補完が非常に優れています。

メガラティアスの相方として、積みや回復の隙を作り、ラティランドに一貫している悪と氷、ゴーストに耐性を持つ上に威嚇で物理耐久の底上げもできるガオガエンを採用しました。この3匹ではカプ・レヒレをはじめとする水タイプを自由にしてしまうため、それらに打点を持ち、フィールドの書き換えも可能なカプ・コケコを採用しました。また、環境上位に存在する多くのポケモンに有利で、カプ・レヒレの水Zを抑制できるトリトドン、主にメタグロスやガルーラ、サーナイトカビゴン入りの構築に有利を取れるテッカグヤを採用しました。

この6匹は相性補完が優れており、耐久が高いポケモンが多いことから受け回しで凌ぎ切れると判断したため、場に干渉するS操作技を持たせていません。このままではカプ・コケコの上を取れないため、構築の始点だったランドロスにはこだわりスカーフを持たせることになりました。

この構築は
メガラティアスランドロス、カプ・コケコを用いたビートダウンルート
メガラティアステッカグヤトリトドンを用いた詰ませルート
の2つの勝ち方を目指せるため、Bo3においてより力を発揮できる構築です。


個別解説
ラティアス@ラティアスナイト
特性:ふゆう
性格:ひかえめ
実数値(メガシンカ前):181-*-110-160-150-153
実数値(メガシンカ後):181-*-140-193-170-153
努力値:204-0-0-124-0-180
サイコキネシスサイコショック)/10まんボルト/めいそう/はねやすめ
C:サイコキネシスで161-127ジャラランガ(パメラジャラランガ)を高乱数1発(81.3%)
D:めいそう使用後、C222ギルガルドシャドーボールを高乱数耐え(75%)
S:準速100族+1

雨、メガリザードンY、ゲンガー、フシギバナに有利なメガ枠。めいそうを積むことで高水準の耐久と火力を確保できます。
技はタイプ一致のサイコキネシスまたはサイコショックを確定とし、攻守の助けになるめいそう、場に居座り続けるためのはねやすめ、最後にガオガエンメタグロスキリキザンを削ることができる10まんボルトとしました。シャドーボールの採用も考えましたが、使用率1位のガオガエンに対する打点が乏しくなってしまうことや、キリキザンのタスキを削る際に負けん気を発動させてしまうことから断念しました。ショコラくんはサイコキネシス、私はサイコショックで使用しました。サイコキネシスは主にジャラランガを、サイコショックはめいそうの積み合いやウルガモスをそれぞれ重く見ています。
配分はてるるんさんのものがベースになっており、元の配分からほんの少しだけHからSに回しました。


ランドロス@こだわりスカーフ
特性:いかく
性格:ようき
実数値:165-197-110-*-100-157
努力値:4-252-0-0-0-252
じしん/がんせきふうじ/ばかぢから/とんぼがえり
S:最速

ラティアスの相方としてだけではなく、単体でもハイスペックなポケモン
当初の予定ではジメンZでしたが、カプ・コケコとメタグロスの上を取れないと後手に回ってしまうため、スカーフを持たせました。
技はタイプ一致であり、カプ・コケコやメタグロスの弱点を突けるじしん、対面操作に役立つとんぼがえり、バンギラスカミツルギへの打点としてばかぢから、リザードンへの打点と積まれてしまったジャラランガやスカーフ持ちのSを無理やり下げられるがんせきふうじを採用しました。
配分は多くの相手を縛るためにASとしました。最速にした理由はAに特化しなくても主要な相手への確定数は変わらず、準速スカーフランドロスとの同速を避けられ、最速ジャラランガの上を取るためです。


ガオガエン@マゴのみ
特性:いかく
性格:いじっぱり
実数値:200-149-113-*-129-93
努力値:236-4-20-0-148-100
フレアドライブ/はたきおとす/とんぼがえり/ねこだまし
H:4n
B:A197メガメタグロスアームハンマーを最高乱数以外耐え
D:C147カプ・コケコの1.5倍10万ボルトZ耐え
C200カプ・テテフムーンフォースを木の実込み3耐え
S:残り

起点作り、威嚇、クッション、その他諸々を1匹でこなすことができるポケモン。この構築ではラティランドの氷や悪、ゴーストの一貫を切り、モロバレルへの打点を期待して採用しました。
技はタイプ一致のフレアドライブとはたきおとす、ゲームメイクに役立つねこだましを確定とし、最後の枠は交代読みや後攻で使うことで有利対面を作ることができるとんぼがえりとしました。カビゴン構築やトリックルームに対して強いほえるでもよかったのですが、後述のテッカグヤやとんぼがえりを絡めてトリルターンを稼ぐ立ち回りでカバーすることにしました。
反動技、威嚇と相性がいい半分回復木の実を持たせています。
配分は臆病カプ・コケコのフィールド込み10まんボルトを耐えるところまで耐久に振り、残りの大部分をSに割きました。


カプ・コケコ@デンキZ
特性:エレキメイカ
性格:おくびょう
実数値:146-*-105-147-95-200
努力値:4-0-0-252-0-252
10まんボルト/マジカルシャイン/ボルトチェンジ/まもる
S:最速

高速高火力アタッカーとして多くの相手と打ち合えるポケモン。この構築では主に水タイプの高速処理を期待して採用しました。
技はタイプ一致の10まんボルトマジカルシャイン、削りながら交代できるボルトチェンジ、対面操作と大切に扱うためのまもるとしました。
仮想敵として耐久調整を施されることが多いため、他のポケモンボルトチェンジを使って削った後にZ技を使うことを意識して立ち回ります。
このように立ち回る際、少しのダメージも惜しいのでCSに振り切りました。


テッカグヤ@たべのこし
特性:ビーストブースト
性格:のんき
実数値:201-121-145-127-148-72
努力値:228-0-68-0-212-0
ヘビーボンバー/かえんほうしゃ/やどりぎのタネ/まもる
B:A183ガオガエンフレアドライブを最高乱数以外耐え
D:C147カプ・コケコの1.5倍10まんボルト耐え(75.6%~89.5%)
C161カプ・レヒレの1.5倍だくりゅうZ耐え(79.6%~94.5%)

対ガルーラ、テテフグロスサーナイトカビゴンの要として採用しました。
耐久調整を施しているので半分回復実でもよかったのですが、後出しやテッカグヤの弱点を突けない相手を詰ませる際に役立つたべのこしを持たせました。
技はタイプ一致でフェアリーの弱点を突くことができるヘビーボンバー、カミツルギメタグロスへの打点としてかえんほうしゃ、詰めや削りに役立つやどりぎのたね、弱点技やZ技を防ぎ、たべのこしのターンも稼げるまもるにすんなり決まりました。
カプ・コケコとガオガエンが環境を支配していますが、この構築ではランドロストリトドンを採用しているため、それらとの相性補完が良好で強力なポケモンでした。


トリトドン@ジメンZ
特性:よびみず
性格:ひかえめ
実数値:210-*-89-146-121-60
努力値:188-0-4-164-148-4
だいちのちから/れいとうビーム/じこさいせい/まもる
HD:総合耐久指数が最大になるように残りをHDに振り分け
C:C211メガリザードンYのダブル晴れ熱風耐えのカプ・コケコをだいちのちからで確定1発

対雨をはじめ、環境に多く存在するガオガエン、カプ・コケコ、ランドロスメタグロスに有利なポケモン。草技を受けなければ長く場に居座ることができます。
はたきおとすを受ける機会が多いポケモンなので、最初は場に出た際に発動するエレキシードを持たせていました。しかし、ゲンガーにほろびのうたを使われてそのまま負けることがあったため、ゲンガーに加えてガオガエンメタグロスを一撃で倒せるジメンZに落ち着きました。
技はタイプ一致のだいちのちから、ランドロスボーマンダへの打点になるれいとうビーム、集中攻撃をされることが多いのでそれを防ぐことができるまもる、詰めに役立つじこさいせいとしました。最初はクリアスモッグを持たせていましたが、対ジャラランガ以外に使用機会がなかったため不採用になりました。
配分はやまそだちくんのものをベースとし、耐久をD方面に厚くしました。


戦績
PJCS2018
ポール  〇〇〇××××
ショコラ 〇〇×××××


総評
今回使用した6匹すべてが強力なポケモンだったと思います。しかし、大会のルールが15分の総時間制ということで、TODによって私とショコラくんで合わせて3試合落としてしまいました。
我々は全体で15分+5分の持ち時間と思い込んでおり、選択さえ早く行えばTODで負けることはないと考えていたため予想外の出来事でした。その結果、序盤で連勝したにもかかわらずTODで負けた試合から少し無理して攻めることが多くなり、調子を崩してしまったのが連敗に繋がったのだと思います。あと一歩のところでDay1の権利が取れず、Bo3に強い構築でトップカットに残れなかったのは大変悔しいですが、権利を取った方のナッシュビルでの活躍を祈っています。ラティアスは強力なポケモンなのでWCS2018本番までにさらに考察が進むことを期待しております。
最後に、一緒に構築を考えて練習してくれたショコラくんとぽけむらくんに感謝します。

些細なことでもお答えしますので質問がある方はポール(@paulshadow0)まで気軽にご連絡ください。

それでは。